ドーピング違反から1年ぶりに復帰した北井佑季(35=神奈川)が、3連勝の完全優勝を飾った。
前検日にはスーツ姿で競輪場入りし、集まったメディア関係者に経緯の説明を行い、神妙な面持ちで陳謝したが、レースでは変わらぬ北井の姿を見せた。
初日予選、準決ともに正攻法からの突っ張り先行で完勝。突風が吹き荒れた決勝11Rでも、そのスタイルを崩さなかった。「風が強いのは誰もがきつい。出たがらないと思ったので、勇気を持っていきました」。
長松空吾の巻き返しに合わせて北井が踏むと、伊豆田浩人が離れて長松が番手に入った。「見ながら合わせる感じで、4角から踏み上げました」。特選から連勝の長松に直線勝負で圧倒的な力の差を見せつけた。
「1年苦しかったですね。バイトでもしようかと思ったけど、妻が『お金の心配はいいから練習しなさい』と言ってくれた」。ここまで言うと、こみ上げる涙をこらえ切れなかった。
この3連勝で力が落ちていないことは確認できた。
「今までも自分のためだけに走っていたわけではないけど、これからは応援してくれるファンのため、一緒に練習してくれる仲間のため、ラインのため、家族のために頑張りたい」
今後は松戸F1(21~23日)、松阪F1(2月1~3日)に出走予定。最短なら松阪最終日の2月3日に、特昇によるS級復帰が決まる。





















