日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 競馬
  2. ニュース

競馬のRSS

カナロア完勝レコード/スプリンターズS

直線で競り合う、ロードカナロア(右)と2着となったカレンチャン(撮影・神戸崇利)
直線で競り合う、ロードカナロア(右)と2着となったカレンチャン(撮影・神戸崇利)

<スプリンターズS>◇30日=中山◇G1◇芝1200メートル◇3歳上◇出走16頭

 新スプリント王の誕生だ! 2番人気ロードカナロア(牡4、安田)が坂上で女王カレンチャンを差し切り、1分6秒7のコースレコードでG1初制覇を飾った。同厩舎のライバルを徹底マークした岩田康誠騎手(38)の好騎乗が光った。今後は香港など海外参戦が視野に入る。

 岩田が見定めた敵は1頭だけだった。前半3ハロン32秒7の超がつくハイペースにも一切動じることはない。ロードカナロアは3角からカレンチャンのすぐ後ろをピタリとマークする。「カレンチャンだけを見ながら競馬をした」。いつでも抜き去れる手応えを確かに感じつつ、ライバルの追い出しを確認して一気に襲いかかる。坂の頂上で並びかけると自らの走りで女王に世代交代を告げた。先頭でゴールに飛び込むと、新たなスプリント王の瞬間を祝福するかのように岩田は左手を力強く握りしめた。

 1分6秒7のレコード勝利。ゴール直後こそ喜びを爆発させたが、岩田の表情は引き締まったままだった。完璧な騎乗をしたにもかかわらず、「強い馬が強いレースをして勝っただけ。今日は最高に落ち着いていたし、前回以上に元気もあった」。ぐっと気持ちを抑え込んで、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 負けられない一戦だった。レース前、岩田は言った。「カナロアが何番人気になってもええねん。俺がこの馬が一番強いって証明するだけやから」。この馬の潜在能力を信じていただけに、初めてまたがったセントウルS2着敗退が頭から離れなかった。「僕の過信もあって、早仕掛けした分、脚が上がってしまった」と振り返る。それもあって、今回デビューから12戦目にして初めて2番人気に陥落。「勝たなければという僕の使命を果たせて良かった」。力を信じていたからこそ、王道の競馬でタイトルを呼び込んだ。

 今年すでにG1・4勝目、この日3勝の豪腕はさえ渡る一方だ。9Rサンブルエミューズで年間100勝を達成。昨年のリーディングジョッキーががぜん勢いづいてきた。「まだ浜中君に負けているので、来週からまた頑張って追いつけるようにしたい。1戦1戦大事に乗っていきます」。秋華賞には2冠牝馬ジェンティルドンナ、菊花賞にはダービー馬ディープブリランテが控えている。秋G1戦線は間違いなくこの男を中心に回るだろう。さらなる快進撃を期待せずにはいられない。【松田直樹】

 [2012年10月1日8時22分 紙面から]




  • 有料競馬◆2月22日、1~3着馬のコンピ指数[22日16:54]



日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞