今季の川崎フロンターレは、自慢の攻撃力はそのままに、弱点となっていた守備が改善された。中でも光るのがGKチョン・ソンリョンの安定したシュートストップ。サッカー分析会社「データスタジアム」の集計によると、今季の枠内シュートに対するセーブ率はリーグ1位の75・6%。同8位だった昨季の70・5%から良化した。ペナルティーエリア外からの枠内シュートに限れば91・7%を誇る。

 14年W杯の韓国代表GKのセーブ率上昇とともに、チームの失点が減少した。昨季の39失点(6位)から今季は32失点(3位)。1試合平均1・00点以下となれば、クラブの年間最少平均失点記録となる。今季の65得点は昨季(68点)に続いてリーグ1位。昨季7試合だった複数得点での完封勝ちも、今季は10試合に増加しており、来日2年目の守護神を中心に守備がおろそかになることはない。