再開まで待ち切れない。新型コロナウイルスの影響で今シーズンのJリーグは2月23日の試合を最後に中断していたが、J1は7月4日、J2は6月27日から再開することが決まった。スポーツのデータを重視する日刊スポーツでは、これまでの好記録や今季達成されそうな記録など知っておいて損はないJリーグの注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。

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スーパーサブの存在が勝敗を左右する可能性が高まっている。再開後のJリーグは過密日程を考慮し、選手の交代枠が従来の3人から5人に増える。監督の采配とともに途中出場選手の役割もこれまで以上に重要になる。

現役最強のジョーカーといえるのがC大阪FW高木俊幸(29)だ。途中出場で現役J1選手最多の13ゴールをマーク。J1通算32得点は歴代184位だが、途中出場で挙げた得点数に限れば14位に急浮上する。全ゴールに占める割合は40・6%。昨季も出場19試合のうち先発は2試合だけで、17試合に途中出場して2ゴールを挙げた。限られた時間の中でも監督の期待に応え、試合の流れを変える役割を担った。

選手はスタメンでの出場を望むだろうが、高木の他にも日本代表経験のある30代前半のベテランも途中出場で結果を残している。J1通算100得点にあと6点と迫るG大阪FW渡辺千真(33)や神戸FW田中順也(32)らは近年、途中出場でいぶし銀の活躍が光る。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)