昨季のJ1と天皇杯を制した川崎フロンターレが、昨季J1の2位ガンバ大阪と対戦する。川崎Fは富士ゼロックス・スーパーカップに3度目の出場。19年以来、2大会ぶり2度目の優勝を狙う。

前年J1王者の過去の成績は16勝11敗と白星先行。ゼロックス杯は90分で勝敗が決しない場合、延長戦は行わず、PK戦(ABAB方式)で勝者を決めるが、PK戦突入を引き分けとして集計すると、その戦績は12勝9分け6敗。前年のJ1覇者が90分で勝つ確率は比較的高いと言えそうだ。

年間34試合制での最多得点記録を更新した昨季の川崎Fは、今年も「1試合3得点以上」を目標に掲げる。ゼロックス杯でのチーム1試合最多得点記録は07年のG大阪が浦和戦でマークした4-0。川崎Fは昨年11月に今回の対戦相手となるG大阪に5-0で圧勝しているだけに、ここでも記録更新の期待が高まる。

個人記録の注目は33歳のベテランFW小林悠。昨季は負傷離脱がありながらもリーグ戦でチーム最多の14ゴールを挙げた。そのうち8点を途中出場でマーク。90分換算の得点率は0・96点で、得点王を獲得した柏FWオルンガ(現アルドハイル)の0・92点を上回った。その決定力は健在だ。

33歳4カ月28日でゴールとなれば、ゼロックス杯では歴代4位の年長得点記録となる。33歳以上での得点者は以下の通り(※小林は達成した場合)。

35歳8カ月1日 大久保嘉人(川崎F)18年

33歳11カ月8日 佐藤寿人(広島)16年

33歳11カ月4日 マルキーニョス(鹿島)10年

※33歳4カ月28日 小林悠(川崎F)21年

33歳3カ月15日 ジョルジ・ワグネル(柏)12年

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)