前半のうちにゴールを決めないと勝ち点3は望めない。J2アルビレックス新潟は4日、ホームでJ3降格圏の19位に低迷していたギラヴァンツ北九州と対戦し、0-0で引き分けた。前半は相手に1本もシュートを打たせなかったが、放った6本のシュートは全て不発。後半も決定力を欠いた。獲得した計9本のCKも生かせず、2試合連続7度目の無得点に終わった。

これで前半を無得点で折り返した試合は3勝5分け5敗。4月までは前半0点でも後半にゴールを決めて3戦全勝だったが、5月以降の前半無得点試合は10戦未勝利となった。勝ち点51で並ぶFC琉球は同条件でも8勝3分け6敗と白星先行。首位に立つジュビロ磐田も5勝3分け3敗と勝ち越しており、現在の新潟との違いが明らかになる。

一方、前半のうちに1点でも奪うことができれば11勝4分けと15戦無敗。そのうちリードして折り返した試合に限れば7勝1分け。この勝ちパターンに持ち込むには相手の出方をうかがっている余裕など、もうない。試合序盤からエンジン全開で挑む必要がある。

首位に立っていたリーグ開幕当初は、流れの中から決定機を逃したとしてもセットプレーという武器があった。CKを直接合わせた得点は5点あるが、5月の大宮アルディージャ戦(3-2)が最後。得点源だったセットプレーの再構築もチーム再浮上のポイントになるかもしれない。【石川秀和】

途中出場の新潟・鈴木はスライディングシュートが合わずGKのセーブにあう
途中出場の新潟・鈴木はスライディングシュートが合わずGKのセーブにあう