J1でも戦えることを十分に示した。その象徴的な存在が37歳でフル出場したDF千葉。

1-2の後半35分、右CKを高い打点のヘッドで合わせて同点に追いついた。37歳7カ月でのゴールはMF山口素弘が04年にマークした35歳9カ月を更新するクラブJ1最年長記録となった。走行距離でも10キロを突破するなど百戦錬磨の元日本代表DFが健在ぶりをアピールした。

J1では広島時代の18年以来5年ぶり8点目。J2での得点を含めると通算10点目となった。その全てをヘディングでマークしており、今回のようにプレースキックをピンポイントで合わせた得点が全体の80%を占める。昨季は無得点に終わったが、今季はセットプレー時の得点源として期待が高まる。

自身はJ1通算350試合目の出場となったが、ベンチ入りメンバーを含め、8人がJ1での出場経験がなかった。「初めてJ1の舞台でプレーする選手が多かったけど、時間の経過とともにいいプレーができるようになった」。チームはJ1復帰初戦で先制試合のリーグ戦連勝記録が「20」でストップしたが、継続は力なりで、引き分けを含めた先制試合の連続無敗記録は「30」に伸びた。【石川秀和】

【イラスト】新潟のクラブJ1年長ゴール記録3傑
【イラスト】新潟のクラブJ1年長ゴール記録3傑