サッカーの全国高校選手権は9日、準決勝2試合が行われる。初の4強に進んだ矢板中央(栃木)は、快進撃の効果で大会終了後には地元テレビ局での特番が放送されることがほぼ決定。地元出身の人気漫才コンビU字工事との待望の共演が実現することになった。

 待望の共演が実現する。とちぎテレビ制作部の岡本敏明氏は7日、「矢板中央の選手たちに、U字工事と一緒に特番に出てもらえそうです」と明かした。矢板中央の快進撃を受けて、同局は大会終了後、J2栃木の応援番組「SC一枚岩」を30分から1時間に延長する形で、特番を放送することがほぼ決定。ホスト役U字工事に、殊勲の矢板中央イレブンが招かれることになった。

 5日の準々決勝広島観音戦前に、高橋健二監督(41)と選手たちが「国立にいけたら、漫才のネタにしてほしい」と熱望。その声を聞いた岡本氏が間を取り持ち、U字工事の応援メッセージ携帯動画が、試合直前のロッカールームに届けられた。さらに勝利の直後には、矢板中央とU字工事の共演特番実現へ向け、局をあげてスポンサー方面の調整を開始。国立とは別の「夢の舞台」を準備した。

 念願の「矢板中央ネタ」漫才も、番組内で披露される可能性が高い。高橋監督は特番の話を聞くと「すごい!

 頑張らないと」と喜びが爆発。GK三浦は「それならこっちも優勝を手土産にしないと。それで翌朝に日テレのズームインに出て、さらに特番に出演します」と意気込んだ。

 準決勝山梨学院大付戦には、栃木県の福田知事ら県内の要人が応援に駆け付けることが決定。地元出身選手が中心となって、ひたむきにプレーする矢板中央が、さらに勢いづいた。【塩畑大輔】