2大会ぶりの優勝を狙うなでしこジャパン(FIFAランク6位)がベトナム(同37位)に7-0で完勝し、C組首位で決勝トーナメント進出を決めた。

 先発を7人入れ替え、前半は3-0。後半からは高倉麻子監督(50)が「決定力が上がらず、ストレスがたまる中で、自分たちのプレーの精度を上げていきたかった」と3バックに変更し、前線の攻撃を活性化させた。

 その攻撃ではMF増矢理花(22=INAC神戸)が前半5分に左サイドを突破し、FW菅沢の先制点をアシスト。後半19分には味方のパスを冷静にゴールへ流し込み「アシストはあったけれど、自分のゴールはなかったので、ゴールを決めたシーンはホッとしました」と振り返る1ゴール4アシストの活躍だった。

 2連勝で決勝トーナメント進出を決め、25日の準々決勝では北朝鮮(同10位)または中国(同17位)のB組2位と戦う。高倉監督は「3バックは前の人数をシンプルに増やしたかったけれど、どこかで試してみたかった。チームの引き出しを増やしたい」と振り返り、今後の戦いへ有意義な90分となった。