日本は今日5日(日本時間6日午前8時)、初優勝した11年ドイツ大会、銀メダルに終わった12年ロンドン五輪に続き、米国とのW杯決勝戦に臨む。

 MF安藤梢(32=フランクフルト)がバンクーバー入りし、チームに再合流した。練習終了間際にグラウンドに到着。アーチをつくった選手らの歓迎を受けた。「ここに連れてきてくれた皆に感謝したい。ベンチ入りさせていただけると聞いているので、そのつもりでいます。なでしこらしい、ひたむきに戦う姿勢で出ている選手もベンチの選手も全員一丸となって決勝戦を戦いたい」。右手に持っていたつえを手放し、しっかりと直立して力強く決意を表明した。

 1次リーグ第1戦スイス戦で左足腓(ひ)骨外果骨折でチームを離脱。帰国後の先月16日に手術を受けた。「経過は良好です。みんなの頑張る姿を見てリハビリをすると頑張れちゃう」。病床ではケガした直後に佐々木監督から手渡されたクマのぬいぐるみを抱いて観戦。試合前のロッカールームでは、テレビ電話をつないで激励し、一緒に戦ってきた。「実はノリさんの奥様が買ってくれたんです。今回はお留守番してくれています」と感謝の言葉を述べた。

 練習後にはスタッフ、選手ら全員で記念撮影。GK福元が安藤を背負って移動する場面もあった。MF宮間も「彼女がいてこそ、1つのチーム」と言った。チームでは白いクマのぬいぐるみに7番の背番号を着せて同行してきた。安藤の合流が、また1つ結束力を高めた。【鎌田直秀】