W杯アジア最終予選の最終戦に臨む日本代表が2日、サウジアラビア戦の試合地ジッダに到着した。長旅だったが、ハリルホジッチ監督は「勝ったから疲れはない」ときっぱり。

 ハリルホジッチ監督は、イスラム教を信仰している。アルジェリア代表を率いていた14年W杯ブラジル大会でのこと。決勝トーナメント1回戦ドイツ戦を翌日に控えた記者会見で、ラマダン(断食月)が選手に与える影響を質問された。自らがイスラム教徒であることを認めた上で、サッカー以外に話題が広がることを嫌がった。日本代表監督就任後は、記者会見などの場でスポンサー企業のビールが目の前に並ぶこともあるが、問題なし。自らワインの話題を口にし、飲酒することもある。

 ◆メッカ巡礼 アラビア語で「ハッジ」という。年に1度、太陰暦のイスラム暦でハッジ月8~13日が巡礼期間と定められている。西暦に換算すると毎年11日ずつ早まり、今年は8月30日~9月4日。巡礼2日目にメッカにあるアラファという山に登り、同3日目に羊などをささげて解体する犠牲祭(アラビア語でイード・ル・アドハー)が行われる。例年、国内外から300万人近い巡礼者が訪れる。犠牲祭は祝日となり、巡礼期間後も数日間は休暇になる企業などが多い。