ハリルジャパンのロシアロード、第3章の幕が開く。8月31日のオーストラリア戦で18年W杯ロシア大会出場を決めた日本は5日(日本時間6日)、アジア最終予選最終戦でサウジアラビアと対戦する。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)はこの一戦から先をチーム作りの「第3章」と位置付け、W杯で世界を驚かせる準備に入る。消化試合だが、DFラインを中心に主力級を多数先発起用する“ガチ布陣”で臨む見通しだ。

 ポジション別の現在の序列は次の通り。

 ◆GK 川島への信頼感が飛び抜け、東口、中村と続く。一時は正GKだった西川もいる

 ◆CB 右は吉田、植田で左は昌子、三浦。植田、三浦は経験乏しい。けがの森重もいる

 ◆右SB ダブル酒井で鉄板だが、ドイツ2部に移籍し故障から復帰を目指す内田にも注視

 ◆左SB 長友と槙野で固まりつつある。槙野はCBもこなせ、ムードメーカーでも存在感

 ◆中盤 配置が三角形かその逆かで変わってくるが、不動は長谷部、山口、井手口。ここに攻撃的な柴崎、香川、どちらもこなせる小林、高萩ら候補者多い。選外となっている倉田、今野もコンディション次第で割って入る。万が一、右FWから本田が引っ越すと定員オーバー

 ◆右FW 浅野、久保、本田の順だが序列は流動的。浅野と久保の差はほとんどない。長く本田は右FWだったが、パチューカで中盤を任され始めた。かつて「自分の家」と呼んだ中盤に引っ越せば空き家を埋めるのは小林、あるいはスピードで追い回すなら大穴・永井

 ◆左FW 乾、原口、武藤の順。日本のマラドーナと呼ぶ乾を重用しだす。武藤当落線上か

 ◆センターFW 大迫、岡崎、杉本で現状4番手が金崎か。Jで好調興梠も頭の片隅にあるのでは