20年東京五輪でのメダル獲得を目指す森保ジャパンが、19年にブラジルで開催される南米選手権に出場する可能性があることが分かった。14日までに関係者が明かした。若手がアルゼンチンやブラジルといった南米の強豪の胸を借りる真剣勝負が実現すれば、五輪前年にこれ以上ない強化の場となる。68年メキシコ大会以来、約半世紀ぶりのメダル取りに向けて、ウルトラCのプランとなる。

 南米連盟と日本は友好関係にある。11、15年大会にも招待を受けたが、選手派遣の日程調整がつかず断念した経緯がある。再び、19年大会の招待枠での出場打診があり、五輪世代の派遣プランが浮上した。A代表は同年1月に開幕するアジア杯(UAE開催)に出場するため「アジア杯に出場しなかった選手を派遣すればいい」と関係者は言う。

 Jリーグとの兼ね合いもあるが、日程調整はまだ十分に可能。なお、日本はパラグアイで開催された99年大会にトルシエ監督が率い出場している。

 ◆森保ジャパンの今後の予定 初陣は12月にタイで行われる国際大会のM-150杯。タイ、北朝鮮と同組。来年1月には初の公式戦、中国で開催されるU-23アジア選手権に参戦。五輪を見据え、U-21日本代表として参加する日本は北朝鮮、タイ、パレスチナと1次リーグで対戦。

 ◆南米選手権 南米連盟主催の大陸別選手権で、基本的に4年に1度開催される。世界で最も歴史のある大陸王者決定戦で「コパアメリカ」とも呼ばれる。19年大会には南米連盟所属10チーム(アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ)が参加。加えて、6チームが招待参加となる見込み。前回王者はチリ。