沖縄キャンプ中のベガルタ仙台に、偉大なOBが激励に訪れた。26日、糸満市美々ビーチで行われた砂浜トレを東京オリンピック(五輪)サッカー日本代表の森保一監督(49)が視察し、練習終了後になじみのあるチームスタッフ、選手らと旧交を温めた。

 渡辺晋監督、福永泰コーチ(ともに44)は仙台時代に共に戦った間柄で、小林慶行コーチ(39)は、10年に新潟で一緒だった。

 森保 スタッフがいい準備をして選手をしっかり支えている印象です。選手も頑張っていていい雰囲気で練習ができていますね。

 スタッフに続き、広島監督時代の教え子であるFW石原直樹(33)、MF野津田岳人(23)があいさつに訪れた。小学生時代から見ている野津田は何度も家に泊まりに来ており、監督と選手以上の間柄という。

 森保 彼らが仙台に来て輝いている姿を見ることができてうれしい。仙台では僕も2年間、幸せな環境で過ごせた。選手にとってあのスタジアムの雰囲気の中でやれることは大きな喜びだし、今年はもっとサッカーを楽しんでチャレンジしていってもらいたい。

 今月のU-23アジア選手権(中国)で森保ジャパン公式戦第1号を決めたMF板倉滉(20)も続いた。25日にチームに合流し別メニューで調整を行っている。

 森保 彼には助けられた。もともと技術力が高い選手。センターバックで起用したがバランスを見ながら攻撃的なよさを出してくれた。ベガルタに早くなじませてあげたかったので、ケガをさせ申し訳なく思っている。いいシーズンにしてもらいたい。【下田雄一】