サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表監督に就任した西野朗新監督(63)が12日、都内のJFAハウスで会見を開いた。

 西野監督は、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が徹底した縦に速いサッカーは引き継ぐかと聞かれると「(縦に速いサッカーは)フィジカル的な要素で戦えないこともある。間違いなく必要なことは継続していくが、日本化したフットボールがある。技術を最大限に生かす、組織的なところで化学反応を起こして戦う強さをベースに構築していく必要がある」と、前任者のサッカーを継続しつつも、より日本人に合ったサッカーをやっていきたいと明言した。

 西野監督は、ハリルホジッチ前監督のやってきたことについて「1対1の強さ、縦の推進力を求めた。(日本には)少なからず足りない…次のステージに進めなかったところで、ハリルホジッチ監督はW杯で世界に参戦した上で『デュエル』と(強調した)。言葉にしたら単純ですが、高度なことを選手に要求した」と評価した。

 一方で「現状、代表、日本サッカーに必要があることでも、フィジカル的な要素で戦えないこともある」と指摘。「(選手に)まだまだ答えられる力はあると思った。監督の高い要求はあったのかも知れないが、バランス良く機能していたかというと、わずかな差はあった。パフォーマンスが素直に出ていくなら間違いなく結束して、プラスアルファの力になる。W杯で結果を出したいし、出させたい、表現させたい。そういう選手を招集したい」と語った。【村上幸将】