アジア杯に臨む日本代表に追加招集されたMF乾貴士(30=ベティス)が6日、チーム合流後に練習に参加した。同じく合流した地元UAE1部アルアイン所属のDF塩谷司(30)とともに、冒頭のあいさつでは笑顔と拍手で迎えられた。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会で2得点を挙げた乾が、初めて森保ジャパンに加わった。練習前から、乾の周りは仲間と笑い声に包まれていた。「すごく楽しそうにみんなやっていたので、うらやましいなという感じで見ていましたし、自分も(代表に)戻りたいなという思いが強かった。雰囲気はすごくいいと思います。笑いもありますし、やるところはしっかりやっているので、みんな。良い感じで初戦に向けてみんな順調にできているんじゃないかなという気がします」。すんなりと、チームの輪にとけ込んだ。

ベスト8に終わった前回大会の悔しさは、忘れていない。「あの時はみんな代表の常連みたいな感じだったので、今はちょっと違う感じの若いチームなので」と前置きしたうえで「まずは勢いに乗ることが大事だと思ってますし、拓実(南野)や律(堂安)が点を取って、乗っていければいい。その中でいい連係でやっていければチームもどんどん成長できるチャンスがある。チームにとってどの勝ち方が一番いいのかを考えると、僕はそれが一番、日本のためにもいいんじゃないかなと思っています」と快進撃の青写真を描いた。

ただ、2大会ぶりの優勝には乾の力は不可欠だ。「自分のいいところを出してチームの役に立てるように頑張りたいですし、みんなで優勝を勝ち取りたいなという思いです」と力を込めた。若手を支えつつ、切れ味鋭い突破で勝機もたぐり寄せる-。頼もしい「背番号10」が、森保ジャパンに加わった。