DF吉田麻也(30=サウサンプトン)が、主将として守備の要として、敗戦の責任を自らに押しつけた。「立ち上がりから入りが良くなかった。最低でも1失点に抑えて、後半、巻き返す形をつくらなければいけなかったな。その中で1点を返して、勢いに乗って、もう1点取ればいける、というところだったのに3点目を取られてしまった。そこが非常に大きかったなと思いますし、3失点すべて自分のところでやられているので。この大会、新しい役割(主将)を任されて挑む大会でしたし、そこでチームを勝ちに、優勝に導くことができなかったっていう自分の未熟さを悔いてます」と反省した。

 

その上で「この負けから進まなきゃいけない。コパ・アメリカ(南米選手権)と、その後にワールドカップ(W杯)予選が始まるので。もう1回、立ち上がっていかないといけない。こういう大きな大会が終わった後はかなり、また前に進むエネルギーが非常に必要になってくる。ここでチームとしてダメになるのか、ここから学んで、またはい上がって強くなっていくのか、自分たち次第だなと思います」とした。

 

試合については、油断があった可能性も口にした。「準決勝のイラン戦(3-0)で、すごくいいパフォーマンスを出して、この試合に臨んだ。この流れでいけるだろう、という油断やスキみたいなものを僕自身がチームの中で少し感じていたにもかかわらず、それを律することができなかった。勝ちに導くことができなかった。自分がすごくふがいない」と悔しがった。

 

3失点目のPKにつながるハンドを取られた、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)については「うーん…どうですか? どうしたらいいんでしょうか?」と報道陣に逆質問。苦笑いの中で「ハンドが起きたこと自体に関しては、僕自身は正直、どうしようもない。競りにいってボールが手に、もちろん当てにいっているわけではないので、アクシデントで当たってしまったんですけど。でもやっぱり、結果がすべてで。その結果がPKになって失点をして、チームの勢いを止めてしまったっていうのは事実なんで。僕が一番、受け入れなきゃいけないかなと思います」と最後まで猛省していた。