日本サッカー協会(JFA)は7日、東京・文京区のJFAハウスで会見を行い、U-20W杯ポーランド大会(5月23日開幕)の日本代表メンバー21人を発表した。

バルセロナの下部組織で育ち、J1首位を走るFC東京のMF久保建英(17)はメンバーから外れた。同時にこの世代の主力と目されたサンフレッチェ広島GK大迫敬介(19)、鹿島アントラーズMF安部裕葵(20)も招集されなかった。久保も含めた3人は、6月開幕の南米選手権(ブラジル)でA代表に引き上げられるとみられる。

代表メンバー発表会見に臨んだU-20日本代表の影山雅永監督(51)とJFAの関塚隆技術委員長(58)の主な一問一答は、以下の通り。

-昨年の最終予選でメンバーに入っていて主力の安部、久保が入っていない理由と影響は

影山監督 最終予選を共に約1カ月間戦ったので、チーム力であったり、チームとしての成熟はだいぶ上がった気はしています。ただ、ここにいる選手すべてがW杯にいけるわけじゃないと一方で言っていましたので、彼らに切符が用意されていたわけではないというのが1つです。それから、ここで私が責任もって21人を選んだので、この選手たちが日本代表としてポーランドにいって、私と共に、選手とともに日本を代表して戦う選手ですので、私がこの選手たちと最高の成績を、自分たちの持てるものすべて出せるように準備していきたい。

-U-20W杯が5月、トゥーロン国際、南米選手権と国際大会が重なって選手選考は難航したと思うが、どういう基準だったのか。今後、若い世代でチャンスのある選手を、どう判断して上に上げていくのか

関塚技術委員長 今日は世界大会に臨むメンバー21人の発表なので、ぜひその選手たち、そして影山監督の下で戦う選手たちにフォーカスをあてていただきたいと思っております。ただ、我々が考えていく道としては、しっかりと全カテゴリーが1つの目標に向かって、しっかりと進んでいく。選手がサムライブルーに到達する、そのためにそれぞれの本人の適したところをしっかりと見定めて、全カテゴリーの監督が1つの道に向かって進んでいく。そこを技術委員会も含めてJFAが1つになって、考えをもとに、しっかりと選手を育てていく、成長させていく、ここの道は1本みんなで理解、共有しながら戦っていく。これだけは今日の時点ではっきりとご説明しておきたいところです。

-このW杯で、どんな経験をさせたいか

影山監督 メンバーが決まり、このメンバーとスタッフで世界で戦うんだと。持っているものを思い切って出させられるような準備をしたい。いろんな流れがあると思いますね。苦しい試合、その逆になるかどうかは分からないが、自分たちが持っているものを思い切って出してあげられるようにしたいし、出せるような選手を選んだつもりです。僕はチームの立ち上げの時から「うまい日本代表なんて言われたくないんだよ」と(言ってきた)。「我々の代表として戦うやつらだし戦うチームだよ、本当に見ていて誇らしいよね」と言われるような、そんなW杯での戦いができるように準備をしたい。