6月に開幕するサッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会に臨む日本代表「なでしこジャパン」のメンバー23人が10日、東京・文京区のJFAハウスで発表された。会見には高倉麻子監督と今井純子女子委員長が出席した。

会見の冒頭、高倉監督が「いよいよW杯が行われます。今日のメンバー発表にもこのようなたくさんの方に来ていただいて非常にうれしく思いますし、あらためて大きな期待を受けているんだなと感じます。広報にはちょっとしゃべってからメンバー発表にいきましょうといわれたのですが、皆さん気になっていると思うので先にメンバーの方を発表します」とあいさつし、メンバーの名前を1人ずつ読み上げた。「就任して約3年目になりますけども、すべてはこのW杯のために準備してきたつもりです。今まで呼んだ多くの選手たちは、常にサッカーと真摯(しんし)に向き合って100%の力でプレーしてくれました。今回選ばれなかった選手の分も精いっぱい戦っていきたいと思いますし、令和という新しい時代に、新しい光、強い光を持ってこられるように、全員で戦っていきたいと思います」と意気込みを語った。

主な一問一答は、以下の通り。

 

-前回W杯よりも選手が若返った。その意図と若いながらの期待。ケガで試合に出ていない選手もいるが

高倉監督 若い選手が多いという話がありましたけども、年齢ということではなく、さまざまな選手を試す中で、しっかり返ってきた選手を選んだ結果、若い選手が残ってきたかなと思いますし、大会中に何かのきっかけで大きく爆発的な力を発揮してくれそうな選手もいますので、その辺には大きく期待しています。それからけが、サッカーをしている限りはケガはつきものなので、少し不安要素を持っているかなという選手もいますけども、チームのメディカルとも話をした結果、プレーできるということで読んでいますので。

-今大会の目標。W杯経験者が前回大会に比べ少ないが、ベテランに求めたいもの

高倉監督 難しい挑戦ではあると思いますけども、優勝は目指さない限り手に入れることはできないので、優勝目指して戦っていきたいと思います。ベテランに関しては月並みではありますが、自分たちの経験、本番しかない緊張感であるとか、不測の事態が起こると思うので、その時にチームをしっかり支えてもらいたい。