日本サッカー協会は23日、国際親善試合キリンチャレンジ杯トリニダード・トバゴ戦(6月5日、豊田スタジアム)、エルサルバドル戦(同9日、ひとめぼれスタジアム宮城)に臨む日本代表メンバーを発表し、MF久保建英(17=東京)GK大迫敬介(19=広島)が飛び級で初招集された。森保一監督(50)は会見で「年齢関係なく、良いパフォーマンスをしていることが招集につながった。彼らがつかみ取ったと思います」と評価した。

会見での森保一監督(50)の一問一答は以下の通り。

-南米選手権とのメンバーすみ分けのテーマは

森保監督 A代表として拘束力のあるキリンチャレンジ杯で招集できる選手を集めさせてもらった中で、日本代表の強化のために戦術浸透をさらに深めていくことと、今後のW杯予選に向けて準備をするということをやっていければなと思っています。コパアメリカ(南米選手権)の参加に向けては、招集させてもらえる選手に拘束力がなく、チームにも派遣義務がない中で、要望は出させていただいた中で、今、限られた条件の中で招集させていただいて、活動につなげていきたいと思っています。1つ1つがどうではなくて、2つの大会を含めてA代表の強化を図っていくことができればと思っています。

-飛び級となった久保と大迫の選出理由は

森保監督 2人の選手は年齢に関係なくチームの中で存在感のあるプレーを発揮していること、結果につながるプレーもしていることを評価して、A代表に招集させてもらいました。シンプルにそれだけです。また、彼らはまだまだ伸びしろもあると思うので、今の彼らが見せてくれているパフォーマンス+、日本代表としてクラブとは違う経験をしてもらってさらに成長してもらうこと、日本代表で経験したことをクラブに持ち帰ってもらって、クラブでさらに成長してもらうことを考えて招集させていただきました。年齢を関係なく、良いパフォーマンスをしていることが招集につながったということ、彼らが勝ち取ったものだと思います。

-日本代表としての久保に求めていることと、日本代表で勉強してほしいもの

森保監督 チームの中で見せているパフォーマンスが良いということ、そしてチームの中でも中心となって存在感を発揮しているので、代表に招集させてもらっています。直近の2試合は皆さんもご存じの通り得点も生まれていますし、チームを勝たせるだけの仕事はしていると思いますし、そういうところのデータ的なところも見て、招集をさせてもらっています。

日本代表に来て求めているところは、クラブとまずは変わらず、彼が攻撃に関わることで攻撃のアクセントとなり変化となり、緩急を織り交ぜながらゴールに向かっていく、相手の守備網を崩していくことができる選手なので、クラブでやっていることを代表でも発揮してもらいたいと思います。

代表全体では、国を背負って戦うことができる中で、クラブとは違う経験ができると思いますので、代表の経験を生かしてもらって、またさらなる成長につなげてもらえればと思っています。代表に今回招集させてもらった中で、みなさんのとらえ方がどうか分かりませんが、これまで代表の活動を支えてくれている、血をつないでくれている先輩方が、経験のある選手がいる中で、彼が飛び抜けてそういう選手たちを追い越しているというわけではまだないと思います。なので、これまでの代表を支えてきている選手たちからも、背中を見て学び、プレーを見て学び、そして言葉でもいろんなことを伝えてもらいながら、彼の成長につなげていってもらえればと思います。