日本代表(FIFAランキング28位)が、アウェーでキルギス代表(同94位)を2-0で下した。

序盤からキルギスに押され、前半34分には左サイドを崩され相手に決定機を与える大ピンチを迎えたが、GK権田修一(30=ポルティモネンセ)の好セーブと、この日、国際Aマッチ100試合出場を達成したDF吉田麻也(31=サウサンプトン)の必死のクリアで失点を免れた。

劣悪なピッチ状態もあり、リズムが出ない日本を救ったのは、MF南野拓実(24=ザルツブルク)だった。前半41分、MF遠藤航(26=シュツットガルト)の縦パスをMF伊東純也(26=ゲンク)がトラップし、ペナルティーエリアに走り込んだ南野へパス。相手GKが南野を倒しPKを獲得する。南野は冷静にゴール右上に蹴りこみ先制点を奪った。南野は、国際Aマッチ5戦連発、W杯アジア予選開幕4戦連発となり、93年に三浦知良がマークした記録を超えた。

日本は後半8分、遠藤がゴール前20メートル付近で倒されフリーキックを獲得。キッカーのMF原口元気(28=ハノーバー)が右足で直接狙い、相手の壁を超えゴール左隅に吸い込まれ追加点を決めた。その後、キルギスの反撃にあうが、権田のビッグセーブもあり相手に得点を許さず、W杯アジア2次予選で4戦連続無失点を達成した。

▽森保監督の話 非常に難しい戦いでしたが、選手達がタフに粘り強く戦い続けてくれた。ピンチもあったが、選手たちが粘り強く戦って、攻撃のチャンスをものにするということを実践してくれたのがよかった。(守備も)最後のところで粘り強く守り抜くということをやってくれた。目の前の一戦を全力で戦う、最善の準備をすることで、少しずつ勝って前進できるように頑張ります。

▽南野の話 (先制点につながるPK獲得の場面は)あそこにボールが来そうな感じがあったんで。PKにできてよかった。(PKは)決めてやろうという気持ちでした。最低限の結果は出せた。アウェーで難しい試合でしたけど、勝てて良かったです。

▽原口の話 (FKは)チームでもよく練習してるので、やっと形になってよかったと思います。狙い通りのところに行って良かった。

▽吉田の話 前半うまくいかない時間が続きましたけど、終わりにいい形で1点が取れた。後半もなかなか形が作れなかったですけど、とにかく勝ち点3を積み上げたということと、メンバーが変わってもしっかり勝ちが取れたことは良かった。(4戦連続完封だが)今日はやられそうなシーンもたくさんあったし、くずされそうなシーンもたくさんあったので、もっともっとやれたんじゃないかという感覚の方が強いです。