東京オリンピック(五輪)予選を兼ねたU-23アジア選手権(タイ)が8日、開幕する。同日本代表を率いる森保一監督(51)は、初戦サウジアラビア戦を翌日に控えたこの日、グループBの合同記者会見に出席。

「選手には“生き残り”に関しては伝えてある。五輪に向けての競争の場と伝えている」と、五輪イヤー幕開けの大会を位置づけた。

日本は1次リーググループBで、サウジアラビア、シリア、カタールと対戦する。森保監督は「まだまだ成長の伸びしろがある選手ばかりなので、結果を求めつつ、1人1人がチャレンジすること。チームとして結果と成長を求めながら、チャレンジする大会にしたいと思います」と話した。

その“成長を求める”ことがメンバー選考を含むか尋ねられると、「選手には生き残りに関しては伝えてあります。この世代の選手たちは、まずは東京五輪、大きな舞台に向かって活動しているチームなので、五輪に向けての競争の場と伝えています」と明言した。

続けて「『競争、競争』と言って、生き残りをあおることはしたくない。プロとして選手を続ける限り、生き残りの競争はずっと続くものであり、プレッシャーを力にしてやってほしいと伝えてあります」と親心を見せた。優勝を目指す競争の舞台が、いよいよ幕を開ける。