日本代表がモンゴル代表相手に14得点し、W杯予選最多ゴールで快勝した。FW大迫勇也(30=ブレーメン)はハットトリックを達成。

MF鎌田大地(24=フランクフルト)の2戦連続ゴールも生まれるなど、前線の選手に次々と結果を残した。

   ◇   ◇   ◇

森保一監督(52)が盤石の布陣を敷き、最終予選進出に王手をかけた。25日の韓国戦から前線の先発はFW大迫、2列目に南野、鎌田、伊東と変更はなし。その全員が得点するなど、ゴールラッシュでモンゴルを寄せ付けなかった。「選手は隙なく、油断なくやってくれた」。2次予選の40チーム中、唯一の全試合無失点勝利でカタールへの歩みを進めた。

試合途中でシステムも4-2-3-1から4-1-4-1に変更。MF南野とMF鎌田の2人が大迫の後方にダブルトップ下で並んだ。ポジションの重なる2人が共存する道も探った。「新たなオプションができるようになったと思っている」。後半19分にはDF吉田と鎌田を下げ、DF中谷、MF稲垣を投入。代表戦初先発だったDF小川ら経験の浅い選手を次々とテスト。日韓戦を含めれば、今回初招集したフィールド選手7人全員を代表デビューさせた。「継続しているチーム作りプラス、新しい融合をしながら前に進めた」。

W杯予選での14得点は、97年3月のマカオ戦の10得点を超えて24年ぶりの記録更新。後半ロスタイムにFW浅野が12点目を決めると、指揮官の表情がマスク越しに崩れる瞬間もあった。指示も不要なほどに選手が躍動。コロナ禍による活動制限をものともせず、強すぎる日本を見せつけた。

 

▽記録的大勝アラカルト

▼1試合最多得点 日本が国際Aマッチで1試合14ゴールは史上2位。最多は67年9月27日のメキシコ五輪予選フィリピン戦の15点で、W杯予選で14点は最多記録となった。

▼8人14得点 1試合8人がゴールは最多タイ記録(他にオウンゴールで1点)。80年3月24日のモスクワ五輪予選フィリピン戦でマークした8人に41年ぶりに並んだ。

▼ハットトリック FW大迫が達成。自身初。19年12月14日の東アジアE-1選手権、香港戦でのFW小川航基以来、通算22人目(35度目)。

日本ーモンゴル戦の詳細スコアはこちら―>