サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は9日、7-0で勝利したパラグアイ戦(ユアスタ)から一夜明けて、パナマ戦(11日、国立)に向けて調整を行った。

パラグアイ戦に先発してなでしこジャパンデビューを果たしたMF北村菜々美(21=日テレ)は「思ったより緊張せずボールを足元に収められたのはよかったけど、映像を見返したら、もっと積極的に裏を狙えたかな」と、うれしい初戦を振り返った。

左サイドバック(SB)が本職だが、右サイドハーフ(SH)で先発した。18人と限られたメンバーで臨む東京五輪に向けて、高倉監督は選手らに複数のポジションを経験させ、可能性を見極めている。

北村は「左と右では感覚もボールの持ち方も違うので、少しやりづらかった」と正直な感想を述べたが、「五輪では、1つのポジションに固定されていたら(メンバー入りが)難しいと思う。左も右も、前(SH)も後ろ(SB)もできたほうがいい。昨日右サイドで起用してもらったのは、そういう部分ではうれしかった」と話した。

パナマ戦は、東京五輪の女子決勝が行われる国立競技場での開催となる。北村は「本番前に同じ会場でできるのはすごくいいこと。会場の雰囲気も、そのときに感じられると思う。グラウンドの感じも確かめられたら」と心待ちにした。