サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア2次予選で、すでに最終予選進出を決めている日本(FIFAランキング28位)が15日、大阪・パナソニックスタジアム吹田でのF組最終戦でキルギス(同99位)と対戦。先発したFWオナイウ阿道(25)が国際Aマッチ初ゴールから、たった6分でハットトリックを達成した。

途中出場した11日の国際親善試合セルビア戦(ノエスタ)では、後半19分にゴールを決めたかに思われたが、判定はオフサイド。国際Aマッチ初得点は幻となっていたが、誤審ともいえる判定で取り消された得点を、一気に3倍返しした。

ジェフユナイテッド千葉でプロになり、2016年のリオデジャネイロ五輪の日本代表、バックアップメンバーに選出された。その後、17年に浦和レッズに完全移籍、18年はレノファ山口に期限付き移籍、19年は大分トリニータに期限付き移籍でプレーした。20年には横浜F・マリノスに完全移籍した。

25歳で、日本サッカー界の名門といわれるクラブをいくつも経験したストライカー。当然、そこには古河電工からの流れをくむ、千葉も入る。

こういった経歴もあり、複数クラブのサポーターに愛されているオナイウ。

ツイッターでは「●●が育てた」「育てようとした」と、それぞれのクラブのサポーターからの愛あるつぶやきが、続発。3発分以上の喜びを、育ててもらった多くのクラブのサポーターに届けるオナイウは、愛されている。

◆オナイウ阿道(あど) 1995年(平7)11月8日、埼玉県神川町生まれ。ナイジェリア人の父アダムスさんと日本人の母園子さんの間に生まれ、小学2年の時に神川パルフェで競技を始める。FCコルージャ-正智深谷高。3年時の全国高校総体3位。選手権は2年時に出場。14年に千葉入り。その後、浦和、J2山口、大分でプレーし、20年に横浜へ。今季J1でリーグ3位の10得点(16試合)。J1通算72試合24得点、J2通算104試合32得点。19年に日本代表初招集。今月11日のセルビア戦で国際Aマッチデビュー。家族は妻と2女。180センチ、75キロ。