国内で候補合宿中のなでしこジャパンの池田太(ふとし)新監督(51)について、18年U-20女子W杯で同監督とともに世界一に輝いた“池田チルドレン”が20日、取材でその人となりを明かした。

同大会全6試合に先発出場したDF高橋はな(21)は、「ピッチに入ったとき、太さんの声は本当によく聞こえる。熱を持って指導してくださっているので、私たちがミーティングでどれだけ理解して、ピッチで表せるか。監督を追い越すくらい、私たちが熱くなってもいいと思う」と、池田監督の熱に引っ張り上げられているようだ。

背番号10を背負ったMF長野風花(22)も、「熱いところは変わらない。練習前には、トレーニングの狙いを確認するミーティングがある。ピッチに出ても『こういうふうにやろうね』と分かりやすい。よかったら『ナイス!』とポジティブな声かけをしてくれる」と、変わらぬ“熱男”ぶりを明かした。

好プレーを褒めるだけでなく、厳しいプレーを指摘することもいとわないという。高橋は「ゴール前のミスや失点に直接つながるプレーは、大声で『今のは違う』と伝えてくれる。はっきりしていて分かりやすい」と話した。

チームは18日から始まった千葉合宿で、「縦に速い攻撃」に取り組んでいるという。高橋は「シンプルに、世界のスピードが上がっている。前を意識しないといけない、奪ったら簡単に下げずに前に行くと、ミーティングで共有した。今日の練習で出せていたのは、プラスに向かっていること」と、さっそく手応えを感じているようだ。【杉山理紗】