日本に救世主が現れた。16日(日本時間17日未明)のW杯アジア最終予選で日本(FIFAランキング28位)がアウェーでオマーン(同77位)に1-0で競り勝った。

東京オリンピック(五輪)代表MF三笘薫(24=サンジロワーズ)が後半から途中出場で待望の国際Aマッチデビュー。一気に攻撃を活性化させ、同36分のMF伊東純也(28=ゲンク)の決勝点をアシストした。オーストラリアが中国と1-1で引き分けたこともあり、日本は年内最終戦で勝ち点を12とし、本大会出場権を獲得できる2位に浮上。崖っぷちだった森保ジャパンに、一筋の光が差し込んだ。

<三笘薫アラカルト>

▽ポジション 高1まではボランチやトップ下。左サイドに転向したことで、ドリブルを磨いた。

▽スピードとスタミナ 筑波大蹴球部入部時の体力テストで、30メートル走1位。川崎Fの合宿では、2年連続でシャトルラン(短距離の往復持久走)1位。

▽ゼミ 筑波大蹴球部・小井土正亮監督の「サッカーコーチング論研究室」。卒業論文のテーマは「サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究」。

▽プロ1年目 新人最多タイの13得点、J1最多12アシストで、ベストイレブン選手間投票で最多得票。

▽ジョーカー 昨季30試合中19試合、13得点中8得点が途中出場から。オマーン戦も「こういう起用は想定内」と焦りなし。

▽幼なじみ 東京五輪サッカー女子日本代表MF三浦成美。実家が近く幼稚園も一緒で、幼少期は家族ぐるみでキャンプに行った。

▽お隣さん 俳優・松重豊。同氏が川崎F応援番組で、三笘が幼少期にマンションの隣の部屋に住んでいたと明かす。

▽三笘警察 名字を、草かんむりの「苫」と漢字を間違えられがち。活躍した試合後のSNSには漢字の間違いを正すため、パトロールする“三笘警察”が現れることも。