サッカー日本代表の森保一監督(53)が24日、オンライン取材に応じて、1年後に迫ったワールドカップ(W杯)カタール大会(22年11月21日開幕)では例年のような事前合宿を行うことが難しい、との見通しを明らかにした。

W杯はこれまで欧州のリーグ戦終了後にあたる6月~7月に行われてきたため、長期間の事前合宿を実施することが可能だった。カタール大会は欧州のシーズン中にあたる秋開催のため、直前までリーグ戦が行われることが予想されるという。

森保監督は「本大会出場権をつかみ取れば、通常であれば事前キャンプの時間がもらえますが、普段のインターナショナルマッチデーのように、欧州の選手はクラブでの戦いを終えて、翌週から試合をする、と。Jリーグの選手も、リーグ戦を終えてすぐにW杯に突入すると、スケジュール上は認識しています」と説明した。

最終予選は残り4試合。9月、10月の序盤戦で苦戦した日本だが、11月の2試合を2連勝で終えて、全勝すれば自力でW杯出場権を獲得できる位置にいる。1月の最終予選前には合宿のほか、国際親善試合を行う予定で調整が進められている。

森保監督は「目の前の試合をトーナメントのように勝っていって、W杯出場権をつかみ取ることがまず最優先。意識の中ではそこしか考えていない」と話した。