池田太監督(51)の初陣となったなでしこジャパン(サッカー女子日本代表=FIFAランキング13位)は、アイスランド代表(同16位)に敗れて、黒星での船出となった。

東京オリンピック(五輪)から約3カ月、23年女子W杯と24年パリ五輪を目指す「池田ジャパン」が始動した。先発11人中、五輪メンバーはGK池田、DF清水、三宅、南、宝田、MF長谷川の6人のみ。ボランチのMF猶本と長野、2トップのFW小林と植木は代表復帰を果たし、右サイドハーフのMF成宮はこの試合でA代表デビューを果たした。

高倉ジャパンと同じ4-4-2でキックオフ。日本はポゼッションで優位に立ったが、序盤はなかなかチャンスを作れなかった。すると前半14分、中盤でボールを失ったところからカウンターを浴びて、日本の左サイドを崩されてアイスランドに先制点を許した。時間とともにゴール前でのチャンスは増えたが、前半は効果的なシュートを放てず、0-1で折り返した。

後半も日本は、長身かつ体の強いアイスランド相手に苦戦した。ゴール前まで運べどシュートチャンスを作れず、25分にはロングボールから一瞬の攻撃で相手に追加点を許した。東京五輪でゴールを決めたFW田中美南を投入するなど、池田監督も反撃に出たが、最後までアイスランドのゴールを割ることはできなかった。

池田ジャパンの初ゴールと初勝利は、29日のオランダ戦以降にお預けとなった。W杯予選を兼ねた1月の女子アジア杯(インド)に向けて、収穫と課題を得て次戦に向かう。