23年の女子W杯予選を兼ねたアジア杯を戦うなでしこジャパン(サッカー女子日本代表、FIFAランク13位)は、1次リーグ最終戦で同韓国代表(同18位)と引き分けたが、得失点差でC組首位を守って決勝トーナメントに駒を進めた。

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開始32秒でFW植木理子(22=日テレ東京V)が先制点を決めた。「結果がどうあれ、1回仕掛けてみよう」。立ち上がりの思い切ったプレーが、先制点につながった。

開始すぐ、左サイドバックのDF三宅史織(26=INAC神戸)が前線へ大きくクリア。相手DFの間をとってこのボールを収めた植木は、ワンタッチでエリア内に抜けると、勢いよく右足を振り抜いた。

「早い時間帯で難しいことをせず、1回前で起点を作ることを意識していた」と植木。「高いボールが来たので、思い切ってスピードで相手を上回ろうと入った。ボールタッチや相手との間合いがよかったので、狙っていたわけではないけど、ゴールにつながってよかった」と、ファーストチャンスをモノにした。

背後への動きだしは、持ち味の1つ。「今日のゴールは、最近はなかなか出せていない良さの部分だった。自分にとってもターニングポイントになる」と自信を深めたようだ。