日本代表のDF長友佑都(35=FC東京)が、後半の伊東純也のゴールを左クロスでアシストするなど攻守に躍動した。

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前回の中国戦では低調なプレーだと一部で批判を浴びていた。続けて先発で起用してくれた森保監督のためにも、結果が必要だった。

「やはり批判をいただいたので、批判が僕に火を付けてくれた。追い込まれれば追い込まれるほど自分自身、力が発揮できる。たくさん批判をもらって、このままだと燃えてしまうので、称賛という名の栄養だったり、水が今日だけで言うとほしいと思う」。冗談を交えつつ、本音で自身の心境を明かした。さらに長友節は続いた。

「僕の魂の叫びが聞こえました? 久しぶりに生きるか死ぬか、今日できなければ僕自身、代表にいる意味がないと思っていた。本当に魂を込めて戦ったし、自分でもびっくりするくらい、魂の叫びが聞こえていた。興奮しました」

伊東へのアシストは必死だった。南野からのパスをがむしゃらにゴール前へ入れた。すると伊東がスーパーゴール。「本当は狙っていないが、狙ったと今日はしておいてください。今日だけは称賛をいただきたい。純也に感謝したい」と、後輩に頭を下げた。

「たぶん、自分の中で慢心もあったのかなと、ここまでいろんな経験をしてきて思う。そういった意味でも1回、みなさんにたたかれて、たくさんの批判をいただき、もう1回お尻に火を、魂に火をつけてもらったなと本当に思う」

同じ左サイドバックには東京五輪代表だった中山も急成長しており、今後も安泰ではない。それでも「代表への思いがなければ、普通だったら逃げますよ。だけどワールドカップ(W杯)で戦いたい。何回出ても、その夢は変わらない」。4大会連続のW杯へ、長友が再び挑戦を始める。