パリ五輪世代が16年以来の頂点を目指し、開催国に挑む。サッカーU-23アジアカップ(ウズベキスタン)で4強入りを決めたU-21日本代表は、15日午後9時(日本時間16日午前1時)に、準決勝でウズベキスタンと対戦する。

他国より若い21歳以下の年代で挑む日本代表。手倉盛ジャパンが初優勝を果たした16年以来の制覇へ、あと2勝となった。18歳のDFチェイス・アンリ(シュツットガルト)は「このチームの目標は優勝」と力強く言い切る。1次リーグ3試合では2度の退場者を出した。目標が明確だからこそ、厳しい戦いを乗り越えられた。

大岩剛監督(49)がチームに求めてきたのは「タフさ」。40度になる暑さに中2日での連戦。日本とは異なる環境にもまれ、試合を重ねるごとにチームは力強さを身に付けている。

決勝進出をかけた開催国との一戦は、アウェーな状況になることも予想される。また14日までに、選手3人とスタッフ1人が新型コロナウイルス陽性と確認された。国際大会で培ったタフさがあれば、チーム一丸で勝利をつかめるはず。優勝の経験がパリ五輪での躍動につながっていく。【磯綾乃】