欧州遠征初戦に臨んだFIFAランキング13位のなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)が、同36位のセルビアに5-0で快勝した。

池田太監督(51)は「短い準備期間だったが、しっかり選手たちが戦ってくれた。攻撃もそうだが、いい守備からいい攻撃につなげられた部分もあった。また、いろんな選手が得点を取れたのがよかった」と振り返った。代表デビュー戦となったFW千葉が初ゴールをマークするなど、5得点を5人が決めた。うち4人が途中出場の選手。それぞれが役割を果たし、快勝につなげた。

昨年11月には、池田監督体制で初の欧州遠征としてオランダで2試合を実施。アイスランド相手に0-2、オランダ相手に0-0と得点を奪うことができなかった。2度目の欧州遠征となった今回は、ゴールを量産。チーム力は1歩ずつ上がっている。

得点差をつけたことで、CBのDF熊谷をボランチで起用するなどオプションを試すこともできた。「チーム力を上げるためにトライするタイミングを見ていて、今日トライできた。チームの引き出しを増やすために、W杯までに試せるチャンスを、頭の中で思ってることを出せるような試合展開に持って行けたら」。次戦は現地時間27日、FIFAランク29位のフィンランド戦。欧州遠征2戦目も、来年のW杯につながる一戦にする。