欧州遠征2戦目に臨んだFIFAランキング13位のなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)が、同29位のフィンランドに5-1で快勝した。

FW植木理子(22=日テレ東京V)が2戦連続ゴールを決めるなど、5-0だった24日セルビア戦に続く5得点での勝利。池田太監督(51)は「後半は相手も疲れてきたところで我々の選手たちが頑張ってくれて、修正をしながら勢いを持って、うまくゲームコントロールして結果につながれたと思う」と振り返った。

日本はセルビア戦から先発6人を変更。序盤は早い展開となり、前線からプレスに来る相手に守備の時間が続いた。先制は前半15分。MF遠藤が仕掛けて送った左クロスを、相手がオウンゴール。しかしその5分後に同点ゴールを許し、1-1で前半を折り返した。

後半は一転、日本ペースとなった。開始早々に遠藤が勝ち越しゴールを決めると、後半13分にDF高橋が3点目。同29分にはFW植木が胸トラップからのボレーシュートを決め、最後は同44分に長谷川がPKでダメ押しの5点目とした。

昨年11月に池田監督体制で初めて行った欧州遠征では、アイスランド相手に0-2、オランダ相手に0-0。チームで追い求める「奪う」のコンセプトのもと、得点力を見せた今回の欧州遠征となった。

「相手に少し動かされた時の守備ブロックの作り方などは課題があるが、そのリスクを冒しても今はうまみを取っているという考え方。いまはその成果にフォーカスしている」と池田監督。チームの成熟へ、また1つ経験を積み重ねた。