サッカー日本代表(FIFAランク24位)とエクアドル代表(同44位)と対戦し、0-0で引き分けた。23日の米国戦から先発全員を入れ替えた。米国戦でトップ下で先発し1得点と輝きを放ったMF鎌田大地(26=Eフランクフルト)は後半21分、MF南野拓実と交代でトップ下に入った。

鎌田 「ピッチが良くないのと、足元に入ったときは(相手が)不覚アグレッシブにボールを取りに来るイメージだった。変なボールの取られ方をすると、自分自身の入りが難しくなる。できるだけ優位性のあるポジションを意識した」

相手のボランチ選手のマークを外すため、あえて左右両サイド流れ、相手のマークを外す立ち位置を取った。FW上田やMF堂安のシュートの起点となり本領を発揮。後半38分から、DF吉田麻也が入りシステムが4バックから3バックに変化。後半44分には、右サイドでこぼれ球を拾うと、そのままドリブルで切れ込んでシュートを打った。

鎌田 「中へクロスかなと思ったけど中に人がいなかった。途中からシュートに変えた。GKと距離が近かったので難しかった」

途中出場ながら、しっかり流れを変え攻撃につなげた。この2試合を振り返り「自チームからコンディションがいい状態で来られて、そのまま出せたかなと思います」と話す。その上で、悪い流れの中で無失点で我慢したチームの成長に手応えを口にする。「僕の中ではむしろ、失点せずにあそこまでいっていてラッキーだと思っていた。逆に、自分たちが入って、ある程度修正はできていた。失点しなければ、W杯でもオープンな展開になる。あれだけ良くなくても、失点さえしなければ分からなくなる。0で行くのが大事だと思う」と強調した。

ワールドカップ(W杯)カタール大会まで残り2カ月。鎌田は「W杯に向けて今季やっているわけではない。リーグ戦とチャンピオンズリーグ(CL)で17連戦で、毎週2試合ある。ちゃんといいパフォーマンスを出さないと自分の価値を落とすだけ。目の前の試合でいいプレーを続けることが大事だし、コンディション、代表につながる。今やっているレベルでいい結果を残せばW杯は考えてなくてもつながってくる。しっかり結果を出せるようにしたい」と意欲を見せた。