サッカー日本代表の森保一監督(54)が、常連組で負傷中のDF板倉滉(ボルシアMG)、FW浅野拓磨(ボーフム)を11月のW杯カタール大会に“ぶっつけ本番”で招集する考えを示唆した。欧州での活動を終えて4日帰国。9月のドイツ遠征で負傷のため、2人を招集できなかったが「いい状態になれば(招集を)考えたい」と語った。

常連組の2人の回復に向けて総力を尽くしている。森保監督は「クラブでも治療しているが、代表スタッフも加わっている。状況は逐一、連絡がくるようになっている」と説明。W杯までには復帰できる見通しだという。ドーハでの事前キャンプから合流し、カナダとの国際親善試合(17日、ドバイ)も経て本大会へ臨むことが理想のシナリオになる。

視察と2試合をこなしたドイツ遠征を終え、W杯に向けた活動は終了。11月1日のメンバー発表を待つのみとなった。森保監督は26人について「4年間をかけてチーム作りをしてきた。だいたい固まっている」と明言。W杯アジア最終予選でゴールを決めている浅野、守備の要に成長しつつある板倉への信頼も厚く、構想に入っていることは間違いないようだ。

ドイツ遠征では米国に勝利し、スタメンを総入れ替えしたエクアドル戦は0-0で引き分け。「自分たちがやるべきことはよりチームとして共有できた。W杯に向けて自信につながる活動だった」。あとは信頼する常連組の2人の招集をギリギリまで見極めていく。【岡崎悠利】