日本は1点を追う後半33分、FW浅野拓磨(28=ボーフム)が途中出場した。

その際、システム変更を指示するメモを森保一監督(54)から手渡された浅野が、ピッチ内のMF遠藤航(30)に手渡し、さらに仲間にその内容を伝えるという方法をとった。

基本的には4-2-3-1から、4-4-2への変更だったという。合わせて選手の背番号が記されていたようだ。

浅野は「あれはフォーメーションが変わったので、ピッチ内で共有するために主将(主将マークをつけた遠藤)に渡して。負けていた状況だったので、いいチャレンジになった」と説明した。

さらに「あれは別に口頭でもできたが、僕が声をかけられる選手はかけられるが、後ろの選手は(変更で)混乱するので、メモを見てクリアな状況になることが大事だったので。全然深くないですよ、シンプルにフォーメーションを確認しただけ」と補足した。

浅野がピッチに入り、最初のプレーが途切れた直後、今度は遠藤を中心に最終ラインでメモを見せ合った。DF瀬古歩夢(22)は「(メモを)見たつもりだったが、見られなかった」といい、遠藤から口頭で「前(中盤)をダイヤモンドに」と伝え聞いたという。

▽DF瀬古(失点場面に絡んで) ふがいない形になってしまった。(監督のメモは)見たつもりだったが、見られなかった。(遠藤から口頭で)前(中盤)をダイヤモンドにしようということだった。