サッカー女子W杯で8強入りしたなでしこジャパンが12日、羽田空港着の航空機でニュージーランドから帰国した。

全試合に出場したDF熊谷紗希主将(32=ローマ)は「個人としては半分半分というか。最高のチームだったからこそ、もっとやれたなっていう気持ちもすごくあって、やれることはやったなっていうところもあって、半分半分ですね」と振り返った。

11年大会の優勝を知る主将として、チームをけん引してきた。1-2で敗れた決勝トーナメント1回戦(11日)のスウェーデン戦の直後には、仲間に「本当に一緒に戦ってくれてありがとう」と伝えた上で、今後の重要性も説いた。「この結果を受け止めて、自分たちが女子サッカーの未来のためになでしこジャパンで結果を出すことがやっぱり絶対繋がると思うし、この場所がみんなの目立つ場所になるように、私たちがもっともっと頑張らなきゃいけないよね」。8強で終わった現実と、未来への責任感を示した。

自身は1週間弱のオフをへて、新天地となるイタリアへと旅立つ。来月23日には福岡でアルゼンチン戦も控える。「ここで本当に多くの方に見てもらう機会を、自分たちが勝ち取れたと思う。見ていただけたことも本当にすごく大きな意味があると思う。W杯以上の自分たちの強さをしっかり日本で出したい」と見定めた。