【ドーハ11日=佐藤成】サッカー日本代表が、アジアカップ(杯)カタール大会(12日開幕)の初戦、ベトナム戦に向けてドーハ市内でトレーニングを行った。

前回大会の国内合宿でトレーニングパートナーを務めたFW上田綺世(25=フェイエノールト)が初のアジア杯に挑む。当時は法大の学生だったが、この4年間で大きく立ち位置が変わった。「大学生というカテゴリーで、A代表という日本のトップトップのレベルを経験することは(普通は)できなくて。それが自分の中での一つのベースになった。そこが一番大きいのかなと思う」。

さらに「そこの経験値というのは大きかったのかなと思う。それが今につながったとかそういうのは分からないけど、そこが一番の刺激になったのかなと思います」と続けた。

昨年は代表戦で7試合7得点とチームの攻撃陣をけん引した。ただ「毎試合必要なだけ取れたらいい」というシンプルな思考を持ち、得点数などの具体的な目標はない。「FWは点を取る職業なので。キーパーがシュートを止めるのと同じだと思っている」と気持ちよく言い切った。

エースが点を取れば、チームは盛り上がる。「それは求められることだし、必要なことだと思うので、それは常に意識していきたい」とした。