パリ・オリンピック（五輪）出場を目指すU－23（23歳以下）日本代表大岩剛監督（51）が、同ウクライナ戦から一夜明けた26日、3月の国際親善試合2連戦を総括した。

22日に初のアフリカ勢との戦いとなった同マリ戦で1－3で敗れ、中2日で対戦したウクライナ戦に2－0で勝利。1勝1敗でアジア最終予選前最後の強化試合シリーズを終えた。

「（アジア）最終予選の前に非常に強い相手とやることができたので、それが当然目的だったんですけれども、内容と結果も危機感を持たせてくれるというか、それを我々スタッフは戦前から望んでいたことだったので、非常にいい2試合だったのかな」

納得の表情を浮かべた。

昨年11月に強豪の同アルゼンチン代表に勝利し、「どこか慢心があった」とチームの状況を分析。「そういうことを払拭したかった」とし、「狙い通りといったら言い方は変ですけど、最終予選前にこういう風に負けたことというのはものすごく大事なことだった。最終予選前にピリッとすることができた」と敗戦をポジティブに捉えていた。

今後、4月初旬にアジア最終予選を兼ねるU－23アジアカップ（杯）カタール大会のメンバー23人を発表。4月15日開幕の同大会に臨む。日本は、16日に中国、19日にUAE、22日に韓国と戦う。上位2位以内で決勝トーナメント進出が決まり、3位以内に入れば自動でパリ五輪切符を獲得する。4位だった場合は、アフリカ代表のギニアとのプレーオフに回る。