<国際親善試合:日本0-4ブラジル>◇16日◇ポーランド・ウロツワフ

 MF遠藤保仁(32)がフル出場し、DF井原正巳(現柏ヘッドコーチ)を抜いて、国際Aマッチ出場を歴代単独最多の123試合に伸ばした。この日も途中から主将としてプレー。ボランチとして豊富な運動量で攻撃の起点となった。だが大敗に笑顔はなし。「サッカーは何が起こるか分からない。僕らが大敗する可能性もある」という言葉は現実となり、節目の試合を白星で飾ることはできなかった。

 02年11月20日のアルゼンチン戦でA代表デビュー。06年のW杯ドイツ大会ではGK以外ではただ1人、出場機会なしという悔しさも味わった。そんな遠藤にとってはこの日の記録更新もただの通過点だ。「うれしいし、光栄なこと。まだまだ伸ばして、どんどん次のレベルにいきたい」。14年W杯ブラジル大会出場を見据え、さらなる記録更新に意欲を見せている。