【バンコク(タイ)9日=由本裕貴】ツイてるぞ!

 フットサルW杯に出場している日本代表の明日11日の決勝トーナメント1回戦の相手がウクライナに決まった。チームはバンコク市内で調整し、三浦知良(45=横浜FC)は先月の親善試合で代表初ゴールを決めているウクライナとの再戦に自信を見せた。練習中にはボールが股間を直撃するアクシデントもあり、いろんな意味で大当たりの予感だ。

 練習終了直後、1次リーグF組の結果により、11日の相手がウクライナに決まった。ブラジルと並び優勝候補とされるスペインと対戦する可能性もあったが、先月27日の親善試合で3-1と勝っているウクライナとの再戦は、8強以上を目指すチームにとって朗報だ。カズは「ヨーロッパの強豪ですからね。個人的には、相手がどこでもやることは変わらない」と気を引き締めた。

 自身にとっても、縁起が良い。12年ぶりとなる“代表ゴール”を決めている相手だ。カズは「あったっけ?

 昔の話だね」と、とぼけたが、敵の感触はつかめている。「何とかチームの勝ちにつなげたい。そのためにも、ゴールを決めたい」と、堂々のW杯初ゴールを宣言した。

 この日は、“大当たり”を予感するアクシデントも起きた。実戦形式のミニゲームで、ゴール前でFP星のシュートをクリアしようとした際、弾丸と化したボールを至近距離で股間に受けてしまった。そのまま倒れ込み、もんどり打ったカズ。「ダメですよ。冷やさないと」と苦笑いを浮かべたが、その後も元気にボールを追い掛け、試合には問題なさそうだ。

 オフとなった前日8日の午後は、りさ子夫人(44)ら家族と過ごし、夜はチームメートと日本食レストランで決起集会。「雰囲気はずっといいですよ。いい緊張感になってきています」。W杯も正念場を迎え、キングに活躍の予感が漂ってきた。