ザックジャパンがチャーター機で直前合宿へ出発する計画が進行していることが27日、明らかになった。5月27日の壮行試合キプロス戦(埼玉)の後、同28日に出発予定で、既に日本協会と日本代表サポーティングカンパニーの日本航空の間で調整が始まっている。

 直前合宿が行われることが決定的な米フロリダ州マイアミは、日本からの直行便は成田空港発のアメリカン航空1便のみ。一方で、日本代表のチャーター機は、米大リーグのヤンキース田中が渡米の際にチャーターした最新鋭機ボーイング787が使用される予定だ。慣れた日系航空会社の最新の機体でリラックスした旅が約束される。

 さらに、チャーター機を使用する利点はある。ヤンキース田中の渡米時は、大雪の影響で空港のダイヤが乱れたが、チャーター機だったために出発時間を調整して飛び立てた。10年W杯南アフリカ大会の時も直前合宿地スイスの午前に到着するため、逆算して羽田空港を早朝4時にたつことができた。都合により柔軟に対応できるのが、チャーター機の最大の特徴だ。

 チャーター機の使用料として5000万円(推定)ほどが見込まれる。だが、W杯での躍進を目指し、W杯ベスト8の賞金獲得を見込んで今年の予算を立てている日本サッカー協会は、最大限バックアップする方針。直前合宿地の決定、さらに直前合宿地で行われる予定の強化試合のマッチメークも進んでおり、着々とW杯に向けた準備態勢を整えていく。