U-23(23歳以下)日本代表MF井手口陽介(19=G大阪)が五輪切符の切り札となる。

 20日、ドーハ市内で軽めの調整を行った。リオデジャネイロ五輪最終予選を兼ねるU-23アジア選手権に出場中の日本は、前日19日の1次リーグ最終戦でサウジアラビアに勝利。井手口は大会初出場初得点を決めた。日本は3戦全勝で1次リーグB組を1位で突破、決勝トーナメントの準々決勝イラン戦(22日)に臨む。

 ゴールから一夜明け、井手口はすがすがしい表情だった。貴重なチーム2点目を挙げた。「(祝福の)連絡はぼちぼち来ました。緊張はせずにいつも通りいこうと思っていた」。1試合出場したことで意欲も湧いてきた。「いつ呼ばれてもいけるように準備していきたい」。

 一方で課題も見つかった。特に、守備の部分だ。「カバリングとかボールにいけるところ、寄せていけるところができていない」と反省。決勝トーナメントでも井手口らしさを発揮して、勝利に貢献する。