G大阪のU-23(23歳以下)日本代表MF井手口陽介(19)が“金メダルヘア”でチームに合流した。リオ五輪出場を決めた最終予選(ドーハ)から帰国後、3日間の休養を与えられ、4日から合宿地・宮崎県綾町での練習に参加。前日3日夜に宿舎入りした際、なんと地肌が透けて見えるほどの金髪で現れた。これを見た長谷川監督は「(最終予選で)金メダルを取ったから髪の毛も金にしてきやがった」と眉をひそめた。

 “お小言”はこれだけでは収まらなかった。同監督はG大阪ユースで井手口の先輩にあたるFW宇佐美とMF倉田を呼んで「お前らの教育が悪いからじゃね~のか?」とまで指摘した。それでも“金の卵”への期待は大きい。合流したばかりとあってこの日のFCソウル戦は欠場したが、7日の練習試合について長谷川監督は「十分使える状態にある」と起用する考えだ。

 チーム最年少で臨んだ同予選は、1次リーグ・サウジアラビア戦(1月19日)に大会初出場し勝利を呼ぶ得点を決めた。だが翌20日の夜に高熱でダウン。その後は出番がなかった。歓喜のゴールから発熱、そして金髪…。お騒がせな19歳は「合宿から帰ったら髪を染め直します。ガンバで活躍して、五輪につなげたい」とばつが悪そうだった。【益子浩一】