<アジアCL:アルイテハド6-2名古屋>◇21日(日本時間22日)◇準決勝第1戦◇サウジアラビア・ジッダ

 名古屋はアルイテハド(サウジアラビア)に2-6で逆転負けした。約1万8000人の観衆のほとんどがアルイテハドのサポーターで埋まったスタンド。名古屋の選手には容赦ないブーイングが浴びせられた。アウェーの異様な雰囲気に圧倒されて6失点の完敗。ストイコビッチ監督は試合後、「重い結果だと思う」と疲れ切った表情で言った。

 最大の誤算は前半7分の竹内の退場だった。裏を突かれ、ゴールに迫る相手選手を背後から倒す痛恨の反則でレッドカード。「軽率なプレーだった。迷惑を掛けてしまった」と竹内。残り80分以上を10人で戦うことになった。このアクシデントで中盤の攻撃的な位置から急きょサイドバックになった小川は「10人で耐えるのはしんどい」と振り返った。

 前半は2-1で折り返して善戦したが、後半は1人少ない戦いの疲労が顕著に出た。アルイテハドのサイドを広く使った攻撃に、5バックに近い布陣で耐えていた守備陣が踏ん張りきれずに次々と失点。DF吉田は「自分が歯がゆくてしょうがない。守備をずっとやるという繰り返しがしんどかった」と漏らした。

 2-4の後半ロスタイムに2点を追加される屈辱的な黒星。いつもは強気な指揮官も「1人少ないのはハードで体力が最後までもたなかった。抵抗できなかった」と肩を落とした。