東京の日本代表DF太田宏介(27)が、DFでは史上初となる2年連続2桁アシストをマークした。前半9分に左足クロスでFW東の先制点をお膳立てした。左サイドをトップスピードで駆け上がりながら、速度を落とさずにあげた柔らかいクロス。さらに、後半33分には左からのFKでDF森重の頭に合わせた。「まだまだ高い位置での精度には満足していない」と言うが、10アシストでランキングは首位独走態勢に入った。

 目の前にいるDFとの距離感、そしてゴール前の状況を把握した上で最善のボールを入れるキックに、太田のすごみが詰まっている。「アシストはできるだけとりたいから目標はつくらない」と今季はあえて上限をつくらず、昨季の10に早くも到達するハイペースで量産。武藤というターゲット不在の中「誰が入っても攻撃の選手に合わせるのが自分の仕事」と、変わらぬ精度で第2ステージ初勝利を演出した。