J3長野を今季限りで退団するサッカー元日本代表MF伊東輝悦(41)が9日、現役続行へ意欲を見せた。10年まで在籍した清水のクラブハウスを訪れ、左伴繁雄社長(60)やスタッフらに近況を報告。伊東は「話があればまだ現役をやりたいと思っている。(カテゴリーへの)こだわりも特にない」と語った。

 10年オフに清水を退団して以降、甲府に3シーズン在籍し、14年から長野でプレーした。長野での2年間でリーグ戦出場は11試合にとどまったものの、「明らかな衰えを感じたことがない」という。J1通算517試合に出場した“鉄人”ぶりは健在のようだ。

 今季は清水の動向を気にしていたようで、J2降格については「残念だった」。それでも、18年間在籍したクラブに対する思いは強く「これを機にもう1度土台を築いていってほしい」と再建を願った。

 今後は長野を拠点に自主トレを続け、オファーを待つという。「(オファーが)なければやめればいい。ただ、まだプレーしたいです」。元日本代表、清水のレジェンドに朗報は届くか。【神谷亮磨】

 ◆伊東輝悦(いとう・てるよし)1974年(昭49)8月31日、静岡市清水区生まれ。袖師小-袖師中-東海大一(現東海大静岡翔洋)を経て、93年に清水入団。18年間在籍し、11年にJ1甲府に移籍。14年からJ3長野でプレー。96年アトランタ五輪に出場。日本代表として98年W杯フランス大会に出場。J1通算517試合30得点。J2通算25試合出場。168センチ、70キロ。血液型B。