チーム最年長のJ2札幌MF河合竜二(38)が“生涯札幌”を宣言した。25日、札幌・宮の沢のクラブ事務所で1回目の契約更改交渉に臨んだ。15年まで主将を務め、今季主将のMF宮沢をサポートするなど、ピッチ内外でキャプテンシーを発揮。すでに来季残留が決まっているベテランは「ここへの愛は強く思っている。45歳までは続けたい」と、意気込みを口にした。

 “札幌愛”が、あふれた。1回目の交渉を終えた河合は「試合に出られない中で、他の選手へのフォローを、すごく評価していただきました」と、クラブ側へ感謝の気持ちを口にした。在籍7年目の今季は15試合に出場。「この試合数で、他のチームなら戦力外。このまま出来ることを続けて欲しいと言われた」。精神的支柱としての存在感に、高い評価を受けた。

 出番こそ少なかったが、勝負どころのシーズン終盤で、攻守にわたってベテランのプレーが光った。負ければ3位転落となった12日千葉戦(フクアリ)のロスタイム。自陣からのロングボールで、決勝点をアシストした。最終戦の20日金沢戦(札幌ドーム)でもフル出場でゴールを割らせず、J1昇格&J2優勝の原動力となった。

 浦和時代の00年にJデビューを果たし、横浜を経て、札幌入りした。「長くこのチームでユニホームを着たいし、最後はここで終わりたい。ここへの愛は強く思っている。45歳までは続けたい」と“生涯札幌”を希望。前回昇格の11年、即降格となった12年と主将を務め、J1生き残りの厳しさを痛感している背番号4は「久々のJ1なので、楽しみでしょうがない」と、来季開幕を待ちわびている。【中島宙恵】

 ◆河合竜二(かわい・りゅうじ)1978年(昭53)7月14日、東京都出身。西武台高(埼玉)で95年総体準優勝。卒業後に浦和入りし、横浜、札幌。J1通算171試合9得点、J2通算147試合2得点。183センチ、75キロ。MF登録、背番号4。