東福岡が連覇へ向けてスタートを切った。

 得点こそ1点止まりだったが、東邦相手に12本のシュートを浴びせるなど力の差を見せつけた。守備でも相手にシュートを1本も打たせなかった。昨夏インターハイで初戦で敗れた悪夢を吹き払う勝利だった。

 虎の子の1点は後半16分。左サイドからJ鹿島入りが内定しているDF小田逸稀(3年)が上げたクロスに、FW藤井一輝(3年)が頭で合わせた。それまで決定的なシュートを外していたエースストライカーだが「相手DFより前でボールを触ることを意識した。(シュートを)外していてもクロスを上げてくれた仲間に感謝したい」と笑みを浮かべた。

 森重潤也監督(51)も胸をなで下ろした。「正直、初戦勝ってホッとしている。まだ始まったばかりだし連覇までこれを続けていかないといけないし、今日の反省点を見直して気を引き締め直して頑張りたい」と勝利に酔いしれることなく、気持ちを切り替えていた。【浦田由紀夫】